Vol.49  今、魚用調味料が熱い! 主婦の悩みを解消

鮮魚売場のクロス販売も行っていく

鮮魚売場のクロス販売も行っていく

 「日々の食事で、魚メニューを増やしたい」「子供にもっと魚を食べさせたい」と考える主婦は多い。食べたいニーズがありながら、なかなか消費につながらなかった魚市場に、強力な助っ人が現れた。魚向け調味料だ。主婦の悩みを解消し、魚消費の起爆剤になるか。今、熱い視線が注がれている。

魚消費に強力な助っ人現る!?

鈴木課長に話を聞いた

鈴木課長に話を聞いた

 味の素㈱は今年2月から、人気の調味料「Cооk Dо® きょうの大皿」シリーズで、初の魚メニュー用調味料「鮭バター醤油用」「さば味噌用」の発売を開始した。調理はとてもシンプルで、フライパン一つで完了、時間も10分以内という手軽さだ。

 「Cооk Dо® きょうの大皿」シリーズは、ご飯に合う味付けで、子供も大人も食べられる味に仕上がる調味料として、これまで肉と野菜メニュー用を展開してきた。販売は調味料売場のほかに、生鮮売場のクロス販売も得意とし、生鮮品の売り上げを伸ばしてきた実績がある。

 その実績から、スーパーの生鮮部門の担当者から魚用商品を求める声も多く、さらに和食がユネスコ無形文化遺産登録を受けたこともあり、同社は長年温めてきた魚用調味料の商品化を開始した。

 商品化にあたり、魚消費の現状を探る独自調査を実施。鈴木大樹家庭用事業部メニュー調味料グループ専任課長は「一般的にいわれている“魚離れ”現象は確かにあった。しかし、注目したのは、主婦の方が『魚メニューを増やしたい』という思いをもっているということ。ニーズはあるのだから、下ごしらえや味付け、片付けが面倒といった、調理のネックになっている部分を解消できれば、消費は伸びると感じた」という。

 魚用の開発に際し、王道メニューでありながら、誰もが調理に難しさを感じるメニューに着目。サバの味噌煮は定番でありながら、調味料の配合が意外と難しく、惣菜に流れがちな料理。そこに3種類の味噌をブレンドし、家庭では出せない味をフライパンでわずか10分の調理で実現する「さば味噌用」を企画した。

 「鮭バター醤油用」は子供が好きなサケをメーンにした洋風仕立てにした。

 商品だけでなく、「魚ナビ」(さかなび)と名付けた52週分のメニューを用意し、年間のメニュー提案などの店頭プロモーション企画を実施。さらに、サンリオのキャラクター「KIRIMIちゃん.」とタイアップした特設コーナーや専用パネルの設置、パック商品にオリジナルシールを添付することにより、鮮魚売場を盛り上げ、相乗効果を図る。

 「生鮮部門の方からも『子供が喜んで来てくれるような売場にしたい』という声をいただいている。「KIRIMIちゃん.」の親しみやすさと、主婦の方が魚料理を気軽にできる商品を企画することで、魚食の普及にも貢献していきたい」(鈴木課長)と話している。

“鮮魚売場に調味料”の火付け役

鮮魚売場にずらりと並ぶ魚メニュー用調味料

鮮魚売場にずらりと並ぶ魚メニュー用調味料

 鮮魚売場に調味料が並ぶ光景は今や当たり前。その火付け役となったのが、調味料メーカー・モランボン(東京都)だ。同社営業本部商品開発部の張替弘悦部長は、ウナギのタレや辛子味噌しか置かれていない鮮魚売場に注目。“魚素材を売るための調味料”を売り込んだ。

 最近はパエリアやカルパッチョなど、洋風メニューを強化。今夏も魚離れしている若者向けに、洋風の新メニューを投入する予定だ。

 「魚メニュー用調味料はまだまだ伸びる余地がある。魚と一緒に売れれば成功だ」(張替部長)と、調味料メーカーが魚食拡大を後押ししている。

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