Vol.88  「…けれど」を取り除く。オイシックスドット大地

野菜は特殊フィルムで乾燥を防ぎ、魚は味付け真空パックされている

野菜は特殊フィルムで乾燥を防ぎ、魚は味付け真空パックされている

 共働き世帯が増えていることなどを背景に、米国では2000億円市場ともいわれる「ミールキット」が日本でも急激に伸びている。例えばカット済み「野菜」と味付け「魚」の切身に調味料といった組み合わせで、本格的な魚料理が短時間で出来上がってしまう。自然派食品の宅配サービス最大手でありミールキット市場を牽(けん)引するオイシックスドット大地の開発担当者に開発状況や魚活用の現状、可能性について聞いてみた。

人気の「シャキ!糸ねぎ香る、さばのみぞれ煮」

人気の「シャキ!糸ねぎ香る、さばのみぞれ煮

伸長するミールキット市場

 2013年から「Kit Oisix(キットオイシックス)」としてサービスの提供を始めたオイシックスドット大地(当時オイシックス)。主に30代から40代の共働き世帯や未就学の子供をもつ親が購買層の中心となっている。中でも魚の一番人気は「シャキ!糸ねぎ香る、さばのみぞれ煮」で、全体のメニューの中でも上位にランクインされるほど。

20分で主菜、副菜が完成

“けれど”を取り除きたいと森田マネージャー

“けれど”を取り除きたいと森田マネージャー

 「キットオイシックス」には、本格的な料理が楽しめる「シェフ」や子供も食べられる「キッズ」などさまざまなシリーズがあるが、基本的には20分で主菜、副菜の2品ができるという商品。さらに時短で料理したい利用者の要望に応え、10分で料理ができる「クイック10」シリーズを2年前から販売開始した。

 毎週販売される20メニューのうち、2~3メニューを占める。開発担当のOisix事業本部アプリケーションサービス室Kit運用セクションの森田佐和子マネージャーに魚について聞いてみると、「どうやって料理するか分からないという声をいただくことがあるが、レシピで食べ方提案をすると、子供が喜んで食べたという声をもらうこともある」という。

 基本的に魚は骨取りで、味付けまでされていれば、利用頻度は上がる。「魚は日本の伝統食だし、食べたいけれど、料理の仕方が分からない、時間がないという“けれど”を取り除いてあげられるような提案ができれば」と話す。また、「すべてが便利にならなくても、非日常的に魚を捌くなどの体験を組み合わせることで魚を食べるきっかけになることもあるだろうし、イベントなど提案の仕方によっては魚食はまだ伸びるのでは」と可能性を示唆していた。

実際に作ってみた! 「シャキ!糸ねぎ香る、さばのみぞれ煮」

温めて皿に盛り付けるだけ

温めて皿に盛り付けるだけ

 「キットオイシックス クイック10」がレシピ通りにできるか、人気の「シャキ!糸ねぎ香る、さばのみぞれ煮」を記者が実際に家で作ってみた。食べる分だけ、小分け包装された野菜類は、いずれもレシピ通りに電子レンジで加熱するだけ。サバの切身が入った真空パックはすでに味付けまでされているので、湯煎のみ。あとは皿に盛り付け、副菜付きですべてが食卓に揃うのに、ものの10分もかからなかった。お値段も2人前1290円(税別)と、かなり魅力的だ。

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