【ととけん】2020年1月問題
Q1.「鯛に味噌なし、伊勢に塩なし」とは素材の味をそこなう調味はしないということを表した言葉です。ここに出てくる「伊勢」が表す魚介の種類を選びなさい。[2015年(第6回)3級(初級)から]
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【解答】?エビ
【解説】イセエビのこと。淡白ななかに深い旨みを持つタイには味噌はむかない、またイセエビにも塩を使わないことを表した。
Q2.この貝は別名「福溜(ふくだめ)」と呼ばれ縁起がいいことから、含め煮などがお節や節句の神饌(しんせん)に用いられています。現在は数が激減して高級品になりましたが、以前は磯などでよく採れたこの貝を選びなさい。[2級(中級)から]
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【解答】?トコブシ
【解説】同じミミガイ科のアワビとトコブシは親子かと思うほどよく似た形をしているが、別物。殻のふちに並ぶ煙突のような突起物の数が、アワビは4?5個なのに対し、トコブシは6?9個ある。味は似ているが、トコブシは熱を加えても硬くならず含め煮や蒸し物にしてもやわらかくおいしい。
東京では大島が名産地で、4.5cm以上のものを「東京(大島)のトコブシ」と呼んでいる。岩の表面を流れるようにはうことから和歌山や高知ではナガレコとも呼ばれる。
Q3.沖縄県南部の漁師町、糸満市には旧暦行事が色濃く根づいています。今年の旧正月は1月25日、クープ(昆布)結び、ラフテー、天ぷらなどが並ぶ正月の祝い膳の主役は近海で獲れる魚の刺身。沖縄で最も多く漁獲される、この魚を選びなさい。[2017年(第8回)1級(上級)から]
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【解答】?マグロ
【解説】沖縄では今でも旧暦の流れに沿った文化や暮らしが息づいているが、なかでも沖縄県南部の漁師町、糸満市字糸満は月の満ち欠け、潮の満ち干を大切にした旧暦行事が根づいている。今年1月24日の大晦日は「トゥシヌユルー」と呼ばれ、糸満公設市場も正月用に飾りつけられ、慶事には欠かせない“赤カマボコ”や黄色の“カステラカマボコ”、年内最後の競りで落とされた新鮮で大きなマグロやマーマチ(ヒメダイ)という白身魚をさばく光景が見られる。沖縄のマグロの漁獲高は意外にも全国3位で、かつ沖縄の海産物の半分を占めるほど。近海で獲れるため鮮魚で届けられる沖縄のマグロは、「美ら海まぐろ」の名にふさわしい赤身の美しさとおいしさで糸満の旧正月を寿ぐ。
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