【ととけん】2019年8月問題
Q1.“見かけだけで中身はたいしたことのない人”を表す「__のサザエは口ばかり」という慣用句があります。下線部にふさわしい1文字を選びなさい。[2019年(第10回)3級(初級)から]
?磯
?沖
?夏
?春
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【解答】?夏
【解説】歯ごたえと磯の香りが魅力の巻き貝、サザエの旬は春から初夏にかけて。盛夏をむかえ産卵を終えたサザエは、殻は立派でも中身がやせて味が落ちてしまうことをいう「夏のサザエは口ばかり」。その様子にたとえて、見かけだけでたいしたことのない人を揶揄する慣用句だ。
Q2.佐賀県伊万里市波多津では、自然に近い環境の中で育てる養殖ものに力を入れています。7?8月、10?12月にはオガクズを敷いた箱で活きたまま出荷され、お取り寄せも人気です。この養殖ものを選びなさい。[2015年(第6回)2級(中級)から]
?ウニ
?クルマエビ
?シャコ
?ワタリガニ
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【解答】?クルマエビ
【解説】伊万里湾波多津の養殖クルマエビは入り江を仕切った養殖場で、澄んだ海水を使って養殖されている。冬場は通常のエサに天然オキアミの生き餌を加えるなど、九州内の他の養殖場との差別化を図り、しま模様がはっきりとした固い甲殻と、たいそう甘く引き締まった身が特徴。
Q3.新元号「令和」の出典元『万葉集』で一番多く詠まれている魚は、『日本書記』では神功皇后が戦の勝敗を占った魚として記されています。次の大伴(おおともの)家持(やかもち)の歌に詠まれている下線に入るその魚を選びなさい。[2019年(第10回)1級(上級)から]
?鮎
?鯉
?鯎
?鯔
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【解答】?鮎(あゆ)
【解説】大伴家持のこの歌は「私が贈った鵜は優れているから、さぞやたくさんの鮎を獲ることだろう。あまりにたくさん釣れて涙を流さんばかりにあなたは私に感謝をして“尾ひれ”くらいは贈ってくれるだろう」と、鵜を贈った歌友の大伴池主(越前地方官)にあて冗談めかして詠んだもの。新元号「令和」の出典元として注目を浴びている『万葉集』には、有名な歌人や貴族だけではなく庶民の歌まで4500首以上が収められており、飛鳥時代から奈良時代にかけての様々な人々の暮らしがわかる貴重な史料である。その中で魚の歌は32首と多くはないが、「あゆ」は一番多い16首に登場し、そのほとんどが大伴旅人、大伴家持親子の作で、さぞかしの鮎好きだったようだ。大伴旅人は松浦川(現・佐賀県)でアユ釣りをする女性への恋歌を詠んでいる。奇遇なことに、その松浦川のアユの話は、時代をさかのぼり『日本書紀』(720年)にも記されている。神功皇后が松浦川で征韓の戦いの勝敗をアユ釣りで占ったというもの。そこから占いの魚という意味で「鮎」という漢字になったといわれている。
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