【ととけん】2019年12月問題
Q1.旬の時期にも由来する、西の年取り魚の漢字表記を選びなさい。 [3級(初級)から]
A.答えを見る
【解答】?鰤(ぶり)
【解説】ブリは師走(旧暦でいう12月)が旬とされている。ブリは東の鮭(さけ)に対し、西の年取り魚として古くから親しまれている。天然ものが多く獲れ、春の産卵期に向けて栄養をたくわえ、身もしまった冬の“寒ブリ”は格別のおいしさ。?の漢字は、コノシロとヒイラギの2つの魚で使われている。?はカジカ、?はサケ。
Q2.朝晩餌を与えて魚体を大きくする養殖が一般的だった10年以上前に、週に数回しか給餌せず天然に近い環境下で育てるこの養殖法は革新的と驚かれました。「アカバナ」で知られる鹿児島県垂水名産のこの魚を選びなさい。[2級(中級)から]
A.答えを見る
【解答】?カンパチ
【解説】カンパチとは関東で主流になった呼び名で、西ではアカバナと呼ばれている。鹿児島県垂水市の小浜水産が開発したこの養殖方法は「オバマスタイル」と呼ばれ、業界やメディアで話題になっている。飼料に高機能サプリメントを用い、EPAやDHAも一般的なカンパチの2?3倍含まれているという嬉しい養殖魚だ。カンパチとは、眉間に八の字の縞模様があることに由来する。
Q3.この淡水魚の養殖発祥の地、宮城県栗原市にこのほど刺身用出荷を目指した養殖渓流魚が誕生しました。「伊達」の名が冠された、川の最上流部にすむといわれる渓流魚を選びなさい。[2019年(第10回)1級(上級)から]
A.答えを見る
【解答】?イワナ
【解説】イワナが生息するのは、清らかな水を湛(たた)えた源流地帯。淡水魚の中では最も上流に潜(ひそ)み、その姿が人の目に映ることは滅多にない。そんな幻の魚の養殖に、日本で初めて成功したのが、宮城県だ。イワナ養殖の発祥地は、県北部の栗原市。イワナは警戒心が強いため養殖は不可能といわれていたが、昭和46(1971)年に初めて成功。こうして宮城の養殖技術は確立され、現在は仙台市からもほど近い大(たい)和(わ)町などでも行われる。その基盤を生かし、宮城県は養殖イワナの地域ブランド化を推進。県内水面水産試験場では平成7(1995)年から、宮城県固有の原種イワナを使った全雌三倍体イワナ―不妊化技術を施すことで、産卵期の成長停滞や身質低下が起こらず、2?3年で体長50?、体重1キロほどの大型に育つ―の開発に取り組み、平成14(2002)年には安定した成果を見せ、その後試験場と養魚場が連携し量産体制を整える。平成25(2013)年、全雌三倍体イワナを「伊達(だて)いわな」と命名、平成26(2014)年に初出荷を果たした。伊達いわなは、渓流魚のクセがなく、ヒラメのような海の白身魚に近い味わい。活け締めしてから1?2日経つと甘みや旨みが増し、よりおいしくなるという。刺身や寿司ダネとして高く評価されているだけでなく、和洋問わずに幅広い料理に使えるため、宮城の新たな特産品として、今後の発展が期待される。
-
▲ページトップへ