【ととけん】2018年12月問題
Q1.津軽藩では、12月と正月に塩ダラを江戸に献上していました。武家がタラを縁起のいい魚とした理由を選びなさい。[2011年(第2回)3級(初級)から出題]
?捨てるところがなく大勢で食べられるから。
?子(魚卵)がたくさん取れるから。
?寿命が長いから。
?鮮度持ちが良いから。
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【解答】?寿命が長いから
【解説】タラは生命力が強く、十数年以上生きるものもいることから縁起魚とされた。津軽地方の祝いの席ではタラが欠かせない存在で、正月にはタラづくしの料理を食べることから“鱈正月”という言葉もある。
Q2.三陸沿岸付近では、正月の膳にも登場するこのカレイは、脂ののった縁側が大変美味な高級品。表面にヌメりがあることから「ナメタガレイ」とも呼ばれるこのカレイの標準和名を選びなさい。[2011年(第2回)2級(中級)から]
?アブラガレイ
?ババガレイ
?マツカワガレイ
?メイタガレイ
A.答えを見る
【解答】?ババガレイ
【解説】ババガレイは漢字で「婆鰈」または「母母鰈」と書く。体長60cm以上にもなり、重さも1kgを超えることもある大型魚で、そのため店頭で見かける多くは切り身の状態だ。三陸沿岸付近、東北では、正月や大晦日に食べられる縁起物の魚で年末には特に値段がはね上がる。脂に独特の味わいがあり、肉厚な身を持つババガレイに一番合う調理方法は煮付けといわれ、正月には子持ちの煮付けを用意する。カレイ類といえば煮付けといわれるが、その中でもババガレイの煮付けが一番という人も多い。
Q3.島根県出雲では具材が餅とある海藻だけのシンプルな雑煮で初春を祝います。古くは朝廷への献上品でもあり、この種の中で最高級といわれる出雲市十六島(うっぷるい)地区で採れる海藻を選びなさい。[2013年(第4回)1級(上級)から出題]
?若布
?水雲
?鹿尾菜
?岩海苔
A.答えを見る
【解答】?岩海苔
【解説】艶やかな黒紫色で磯の香り、風味ともに高く、岩海苔の中で最上級といわれる。12月?2月が時季で、餅とウップルイノリだけでつくるシンプルな雑煮が出雲風。ウップルイノリは奈良時代の『出雲国風土記』にも記述が残る奈良・平安時代の朝廷への献上品でもあった。
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