自民党水族館応援議連が設立、基本法制定など活動へ

2018年7月13日

設立総会であいさつする鶴保幹事長。(右)は江島事務局長

 「自民党水族館を応援する議員連盟」は11日、党本部で設立総会を開催し、会長に二階俊博幹事長、副会長に竹下亘総務会長、世耕弘成経済産業大臣、幹事長に鶴保庸介参院資源エネルギー調査会長、事務局長に江島潔水産部会長を選任した。
 科学的根拠に基づく海洋生物資源の持続的利用の立場から、鯨類などの飼育展示・教育研究・保全活動を推進する水族館を応援し、「水族館基本法(仮称)」の制定に向けて活動することを目的とする。
 2015年4月に世界動物園水族館協会(WAZA)が日本動物園水族館協会(JAZA)に対し、会員資格停止を通告。協会が倫理的でないとする追い込み漁で捕獲したイルカを多くの水族館が入手しているためだ。日本側は展示用のイルカは水産庁と、漁業関係者と協力し、イルカがストレスを極力受けない捕獲方法をWAZAに提示したが、一方的に資格停止を通告され、脱退すると海外から動物のやり取りや情報交換などへの支障があることからJAZAは残留を選択し、イルカを飼育する全国の水族館・園約30施設が、日本鯨類研究協議会(JACRE)を設立した。
 こうした経緯や内外の動きを受けて水族館の社会的役割を基本法として明確に位置付け、水族館を発展させる目的で議連の設立に至った。鶴保幹事長は「捕鯨議連とともに、総力を挙げて鯨類資源の重要性を訴え基本法の成立に向けて取り組みたい」とあいさつした。[....]