MELとAEL統合、来春に日本発の水産エコラベル

2018年6月11日

会見を開き統合を発表するするMELの垣添会長(右)とAELの藤掛代表

 マリン・エコラベル・ジャパン(MEL)の養殖認証と養殖エコラベル(AEL)が統合する。マリン・エコラベル・ジャパン協議会(MEL、垣添直也会長)とAELを運営する日本食育者協会(藤掛進代表)が3月に統合で合意。MELで国際標準の世界水産物持続可能性イニシアチブ(GSSI)の承認を目指すとともに、持続可能な水産物の社会的価値の浸透を推進する。
 両機関は8日、都内で記者会見を開き、MELの垣添会長は「日本発の水産エコラベルとして目指すところは同じ。MELが受け皿となり、(持続可能性という)水産物の新しい社会的価値を確立し、世界で認められる水産エコラベルを目指す」と強調。AELの藤掛代表は「MELとAELが手を組んだ方が、国内の生産者や消費者の全体の公益になる。水産エコラベルの社会的価値を分かりやすく広めたい」と語った。
 AELを取得している事業者がMELの取得を希望する場合、MELの認証取得事業者になることができ、移行審査を受ける。また、AELを取得している事業者の認証が有効である期間は、AELのロゴマークを使用できる。MELの養殖認証は漁業認証、流通加工認証とともに、GSSIに申請し、来春までの承認を目指すことにしている。[....]