MELがGSSI承認、国際標準エコラベルの仲間入り

2019年12月16日

MELについて語る垣添会長

日本発の水産エコラベルであるマリン・エコラベル・ジャパン(MEL)認証が13日、国際的な水産エコラベルのプラットフォームである世界水産物持続可能性イニシアチブ(GSSI)からの承認を取得した。江藤拓農林水産大臣が閣議後会見で発表し、「MELがアジアで初めてGSSIを取得した。(持続可能な水産業の発展に)わが国が国際的に寄与していくことが大切だ」と述べた。GSSIの承認としては世界で9番目、アジアで初めての取得となり、国際標準の水産エコラベルとして認められたことになる。持続可能な水産業の発展や日本産水産物の輸出促進にとって大きな前進となる。

世界では海洋管理協議会(MSC)認証や水産養殖管理協議会(ASC)認証など8スキームがすでにGSSIに承認されているが、MELは認証にかかる費用が比較的安いなど、小規模で多様な漁業が行われる日本の水産業の実態にも対応していることが特徴だ。11月30日現在、MEL取得は、漁業認証2件、養殖認証11件、流通・加工段階(CoC)認証11件の合計24件。

 マリン・エコラベル・ジャパン協議会(MEL)の垣添直也会長は同日、都内で開いたMELのワークショップでGSSIからの承認取得を報告し、「『日本発の世界が認める水産エコラベル』になるための第一歩だ」と喜びを語った。[....]