GI「越前がに」デビュー、日本海ズワイが一斉に解禁

2018年11月8日

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かなざわ総合市場で午後7時から始まった夜セリ

 日本海側の1府6県で6日、ズワイガニ漁が解禁となり、各地で初水揚げされた。翌日が大消費地市場の休市日と重なったこともあり、初日は数を減らし、相場もやや一服の港が多かった。農林水産省の地理的表示(GI)登録した「越前がに」を扱う福井・越前町などは好調な出足だった。漁期は各府県で異なるが、オスガニがおおむね来年3月20日、メスガニが12月31日までとなる。
 ブランドガニ発祥の福井県ではJF福井漁連(平野仁彦会長)が9月に黄色タグの「越前がに」をGIに登録して以降、初めて解禁日を迎えた。県下統一のGIタグが当日までに用意され、基準を満たしたカニすべてに付けられた。JF越前町漁協(齊藤洋一組合長)組合市場には西川一誠知事が駆け付け、セリを前にセレモニーが行われた。齊藤組合長は「一層評価されブランド力が強化されることを期待したい」とあいさつ。西川知事は「全国に売り込んでいく」などと意気込みを述べた。
 JF鳥取県漁協賀露地方卸売市場で7日、ズワイガニの初セリが行われ、1・28キロ、甲羅幅146ミリのオスが200万円の最高値で落札された。16年の130万円を上回る史上最高値となった。同県トップブランドの「五輝星(いつきぼし)」の1尾。初日は3尾が上場された。[....]