FAO・2018年世界漁業生産量、過去最高に

2020年3月30日

 2018年の世界の漁業生産量(漁獲・養殖)は2億1190万トンで前年を3%上回り、過去最高を更新した。国連食糧農業機関(FAO)が日本時間の27日に発表した。養殖の伸長が近年目立っていたが、前年から増えていたアンチョビの漁獲が18年はさらに増加して1・8倍となり、カツオも14%増加、天然魚全体の漁獲量を押し上げた。養殖ではバナメイエビが8%増、アメリカザリガニは45%増と高い生産の伸びをみせた。

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 FAOが発表した統計によると、18年の天然魚漁獲と養殖を合わせた世界の水産物全生産量は前年の17年から2億トンの大台を上回り、18年にさらに伸長を続けた。

 国別でみると、天然魚の漁獲および養殖ともに生産量で中国が首位をキープ。ただ、漁獲は前年より5%下回る中で、養殖は3%増と養殖の伸びが目立つ形になっている。[....]