<魚食にっぽん>名無しの魚はない、魚に“花”を

2015年1月1日

 高知・宿毛市の与力水産は、日本屈指の漁場を前浜に、飲食店などへ鮮魚を直送している。多様に揚がる魚は、顧客を飽きさせない工夫として、定番外も組み合わせていた。だがこの数年、こうした魚への注文が、特に増えてきたという。

 異例な伸びを示す魚に、トウゴロウイワシがある。10センチ前後の小魚は、当地の主要魚種・キビナゴに魚体や漁場、漁期も似るが、硬い鱗から食用利用価値が低く、「揚がればガッカリする魚」だった。

 しかし、鱗をつけたまま弱火でじっくりと素揚げにすると、その鱗が逆立ち、花を咲かせたかのように美しい姿に変身[....]