<興・サンリクフーズ工場>ハラル水産加工品製造へ

2018年4月20日

 ?興商事(阿部兒社長)が気仙沼市水産業共同利用施設復興整備事業の認定を受け、気仙沼市赤岩港の水産加工団地に建設していた興商事・サンリクフーズ工場が竣工、稼働の運びとなった。東日本大震災の経験から、津波の到達しない場所に主に商品の保管を行う「立体冷蔵倉庫」を併設しており、三陸・気仙沼地域の経済振興に大きく貢献するものと期待されている。

 今回、水産加工施設に併設された立体冷蔵倉庫は、地域未来牽(けん)引企業(経済産業省選定)の一員として、興商事が地域未来牽引のモデルともいえる防災のための高台への建設と人手不足解消のための最新設備を駆使して完成にこぎ着けた工場。

 特に、マイナス30度C・3000トン級の立体冷蔵倉庫は、商品の入出庫を管理するオペレーター、入出庫作業を行う従業員を合わせ、4人で稼働する省人化を徹底化した冷蔵施設となっている。

 商品の入庫は、パレットに乗せてトラックで運ばれてきた冷蔵保管する商品は、入出庫作業プラットホームに運び込まれる。持ち込まれた商品は、フォークリフトで入出庫時のパレット交換装置「パレスルー」に乗せられる。[....]