2018年1月23日
マダイやブリを中心に全国有数の海面養殖業を展開している愛媛県。昨年末は過去10年で最も価格が安定した。養殖業の体質強化、県一漁協化を目指すJF愛媛漁連の平井会長にインタビューした。
◆平井会長/魚類養殖ではシマアジやカンパチが苦戦したが、主力であるマダイ、ブリは過去10年で最も価格が安定したのではないか。年末近くなると価格は下がるが、幅が大きくはならなかった。
◇問い/主力養殖魚種が安定しました。
◆平井会長/マダイの価格安定が大きい。生産量が調整されてきたため今後は大丈夫だと思う。もう一つが出口、売り先の部分だ。県は輸出促進にも積極的で、連携して東南アジアや北米にも販売に向かった。昨年はロスで現地に人気のある10キロオーダーのブリを売りにも行った。アジアは生活水準もあるので長い目で見て取り組んでいきたい。
◇問い/もう一つの大きなテーマが県一漁協化です。
◆平井会長/はやや遅れてはいるが、比較的順調に進んでいる。来年には仮調印、最短では2020年4月1日スタートの予定だが、今年は一つずつ各論を議論する勝負の年になる。各漁協の資産精査などは一巡し、今はレールに乗っている状態だ。[....]