<夏期特集・銚子>HACCP相次ぎ5社導入

2018年8月6日

衛生的なHACCP認定加工場

 全国屈指の水産加工基地である千葉県銚子地区と旭地区、それに隣接する茨城県波崎地区で、水産加工業者のHACCP(危害要因分析重要管理点)導入が加速している。輸出に取り組んでいる企業がほとんどで、銚子、旭地区では今年に入って4月末までに4社が認定を取得した。隣接する茨城県波崎地区でも6月に1社が取得。さらに対欧州連合(EU)向け認定申請の動きもあるなど、HACCP導入への動きは今後も続きそうだ。
 今年になって新たに?マリノス(石橋明社長)、?甲印小西商店(小西誠一社長)、?大國屋(上條一成社長)、(有)鈴木安太郎商店(鈴木良一社長)の4社が大日本水産会から米国向け認定を取得した。輸出実績の大きい企業や、今後米国、アジア、アフリカ、中近東などへの輸出促進を計画する企業だ。
 大國屋の上條社長は「取引問い合わせでHACCP取得企業かどうかを問われるケースが多くなっている。選ばれる企業になるためにもHACCPは必要」と判断し導入したと語る。
 波崎では輸出事業を展開している?津久勝が「輸出先に信頼感を高めていただくためにも、より安全・安心な商品をお届けしたい」と、6月に認定を取得した。スーパーマーケットや食品問屋、外食筋などは衛生対策を重視しており、今後、HACCP対策が進みそうだ。[....]