<全水卸・網野新体制始動>網野会長にインタビュー

2018年7月2日

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数量減に大きな懸念を表明する網野新会長

 全国の中央卸売市場に拠点を置く水産卸が所属する一般社団法人全国水産卸協会(全水卸)の第6代新会長に5月、網野裕美副会長(大都魚類?社長)が就任した。新会長に記念インタビューした。
◆網野会長/あまり新会長として身構えて臨んでいるつもりはない。例えば改正卸売市場法が成立した中で、私が会長としてできることは限られるだろう。私を中心に議論をして全国統一の対応方針を出す、ということをやるべきではないし、全水卸はそういった性格の団体ではないと考えている。
◇問い/会長就任前から懸念されている問題として取扱数量減があります。
◆網野会長/平成初期から現代までに数量、金額も半分以下になってしまった。ただ近年は単価アップにより金額は落ちていないという現象が発生している。売り込みに出かけるという姿勢が大事になるだろう。単なる荷捌きから提案型営業へ転換を、ということになってくるのだと思う。
◇問い/市場法改正に関してはどうお考えですか。
◆網野会長/取扱数量減に苦しんでいる水産卸、卸売市場に変わってほしいという、国のメッセージだととらえている。基本にあるのは自由化で、進めていくのに認定制を取る必要があったと考える。会員が市場法改正について、同じ理解度で考えることができる環境をつくることが使命だと思う。[....]