28年度ノリ共販11年ぶり900億円台回復

2017年5月17日

乾ノリ共販年度別推移

 平成28年度の乾ノリ共販実績がまとまった。全国漁連のり事業推進協議会が15日現在で発表した共販漁連別実績によると、今漁期(28年11月1日?29年5月12日)の上場枚数累計は75億3837万枚(前年同期比1%増)、金額985億5443万円(15%増)と数量は不作の昨年を若干上回り、金額は11年ぶりに900億円台を記録した。昨年の不作で在庫がないところに2年連続で70億枚台と供給量が少なく、一枚当たり成28年度の乾ノリ共販実績がまとまった。

 年明け以降の最盛期に主力の九州地区で海況が不安定だったことなどから生産に不透明感が漂ったことで、相場が急騰。「下級品の相場が特に強く、全体を押し上げた」(関係者)。

 生産漁期当初、数量が昨年をも下回る可能性も指摘されていたが、相場高を背景に生産意欲も高く、5月まで入札が開かれて、最終的には昨年を上回った。ただ漁期通じて品薄感は続き、宮城や兵庫、千葉などの他産地も軒並み高値を記録。全共販漁連では昨年を1割から4割上回った。[....]