16年生まれクロマグロ加入が11年以降最高、水産庁

2017年5月29日

水産庁は26日、太平洋クロマグロの2016年生まれの加入量水準について「15年を上回る可能性が高い」と発表した。16年生まれの漁獲努力量当たり漁獲尾数(CPUE)は、11年以降で最も高いことも明らかになった。だが、今期の小型魚(30キロ未満)の漁獲量は規制の上限を超過している。7月から始まる次の管理期間ではこの分が差し引かれ、管理の舵取りが難しくなりそうだ。
 九州西で操業したひき縄モニタリング船の昨年11月から今年2月のCPUEを指標として分析した。その結果、16年生まれのCPUEは、11?15年平均に対して162%、15年比では177%となり、11年以降で最も高かった。
 水産庁は北太平洋まぐろ類国際科学委員会(ISC)の勧告に基づき、水産研究・教育機構と協力し、太平洋クロマグロの加入動向のモニタリングを強化している。14年から、その年に生まれた太平洋クロマグロの加入量水準の推定結果を、おおむね10月、12月、翌年5月、翌年10月の4段階で公表している。[....]