鯨食の安全性証明、太地町の「水銀と住民の健康」調査

2019年11月28日

国立水俣病総合研究センターの坂本峰至所長特任補佐と中村政明臨床部部長が和歌山県太地町で先に行った「水銀と住民の健康影響に関する調査」結果の報告で「(鯨肉や魚介類などの摂食による)小児の発達に遅れや異常などは認められなかった」と明らかにしたのを受け、三軒一高町長は「すでに成人についての調査では影響がないことが分かっていたが、町として学校給食で鯨肉を提供している責任もあり、科学的にはっきりと安全性を確認したかった。今回の報告で改めてその安全性が科学的な根拠に基づいて証明され、ホッとしている」と話した。

鯨肉などに含まれる水銀は成人での研究で影響がないと確かめられていたにもかかわらず、反捕鯨団体が科学的根拠なく消費者の不安感をあおり立てる行動などを続けていた。今回、同研究センターが「健康に明らかな影響はない」と表明したことで、鯨肉は安全ということで決着がついたといえる。

 報告を聞いた町民からも「健康への影響がないことが分かり安心した」という声が上がった。[....]