魚獲るだけでなく元気な水域守る、漁青連が出前授業

2019年10月29日

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「これからも魚が獲れるように」とペットボトルを手にゴミ問題などを解説する漁青連3役員

 若手漁業者でつくるJF全国漁青連の3役員がこのほど、東京都練馬区の小学校2校で出前授業を行った。漁場も漁業種も異なる3人は仕事の紹介を通じて、日本が多種多様な魚を獲れる豊かな水域をもち、その環境を守るため漁業者が山に木を植え、ゴミを拾う理由も解説。「魚を獲ることだけが仕事じゃない」という話は意外だったようで、児童らは驚いた表情をみせた。

 講師を務めたのは平山孝文会長(長崎・小型定置網)と小笠原悠葵副会長(北海道・ホタテ養殖)、中村清作副会長(滋賀・刺網など)の3人。漁青連の出前授業は今年が3回目で、一昨年から続いて春日小学校のほか、今年は練馬東小学校も追加、5年生が受講した。

 平山会長の一日から漁業を紹介するコーナーでは、「夜中の12時から夕方4時まで働き、年間350日も出漁した。見返りがあるから」など、厳しいだけでなく、自身の考えで働きがいのある職場へと改善する姿勢が新鮮に映った様子。「師匠(平山会長)すごい」と歓声が上がった。[....]