震災7年迎え各地で追悼式、石巻は遺族ら800人参列

2018年3月13日

遺族ら800人が参列した石巻市の追悼式

 東日本大震災から7年の節目を迎えた11日、全国各地で自治体などが主催する追悼式が行われた。発生時刻の午後2時46分に黙とうをささげ、2万人の犠牲者の鎮魂と早期の被災地復興を祈った。

 東京・国立劇場では政府主催の追悼式が行われ、安倍晋三首相が「新たなコミュニティー形成、産業・生業の再生支援などに力を注いで復興を加速させたい。多くの犠牲のもとに得られた教訓を胸に刻み、政府一丸で災害に強い強靭(じん)な国づくりを進めていく」と式辞。秋篠宮さまが「被災地、避難先でいまだ多くの人が困難な生活を続けている。誰もが取り残されず、普通の生活を取り戻せるよう、今後も国民皆が心を一つにして寄り添っていくことが大切」などと慰霊の言葉を述べられた

 被災自治体で最も多い3000人を超す犠牲者を出した宮城県石巻市。市主催の追悼式が行われた河北総合センターには約800人の水産関係者や遺族らが集まり、亀山紘市長が「世界の人々から受けた支援への感謝を忘れることなく、復興・再生・発展に取り組み、この町を誰もが住み続けたいと思う魅力と元気あふれる場所にしたい」などと式辞を述べた。遺族を代表し、津波で三男を亡くした三條すみゑさんが「どんな時も頭を上げ、一生懸命生きていこう。それが息子への思い。同じ悲しみ、苦しみを繰り返さないためにも経験を語り継いでいきたい」と誓った。[....]