長谷川 由雄氏(はせがわ・よしお=元水産庁北海道区水産研究所長)

2011年3月10日

3月4日午後7時45分死去、92歳。
葬儀は密葬で行われた。

長谷川氏は北海道美唄市出身。北海道帝国大学(現北海道大学)理学部植物学科を卒業後、北海道水産研究所で海藻研究に従事。世界で初めて、水槽内における コンブ種苗の大量生産技術開発に成功。昭和41年に北海道開発局の委託を受け、旧南茅部町(現函館市)でコンブ養殖産業化の試験事業に取り組み、南茅部を 促成コンブの一大産地へと導いた

現役引退後も南茅部を訪れ、種苗生産や育成管理について熱心に指導。地元では「促成コンブの生みの親」「コンブの神様」と呼ばれ、慕われていた。昨年11 月27日にはJF南かやべ漁協が長谷川氏を函館に招き、盛大に感謝の集いを催し、長谷川氏の偉業に改めて感謝と敬意を表した。