長崎鶴洋高校がアイゴ缶詰の商品化へ

2018年1月19日

アイゴの缶詰作りに取り組む生徒たち

 磯焼けの一因である食害魚・アイゴの駆除に役立てようと、県立長崎鶴洋高校(557人、道渕忠之校長)は食品製造実習の一環として、アイゴ缶詰の商品化を目指している。植物性魚類による磯焼け被害が広がっていることから、食害魚の食用化に取り組む同校OBで元JF長崎漁連職員の西崎茂一氏が昨年秋、同校に商品化を提案。磯臭さが強いアイゴが適切な下処理で上品な白身魚として使えることを確認した同校が製造実習の一環として採用した。

 これまでの実習では、マイナス30度Cで凍結したアイゴのフィレーを解凍、皮を剥ぎ、ガスコンロで焼いたあと、同校教諭が考案したバジルソース和え、クリーム煮に調理。業務用の製造装置を使って缶詰に仕上げた。

 缶詰作りを提案した西崎氏は一昨年、同校が修学旅行で訪れた東京都墨田区の「キラキラ橘商店街」で缶詰を販売しているのをテレビ番組で知り、同校でのアイゴ缶詰作りを着想。[....]