銀座・泰明小で気仙沼の魚の食育授業、学校給食に普及させる会

2019年2月26日

本物の大きな漁具が登場し盛り上がった食育授業

 「気仙沼の魚を学校給食に普及させる会」(会長・臼井壯太朗臼福本店社長)は21日、東京都中央区立泰明小学校で小学5年生45人を対象に食育授業を行い、気仙沼の突きん棒漁師が漁業の仕事を伝えるとともに、食の大切さを訴えた。

 臼井会長が「東日本大震災を経験し食の大切さに気付いた。給食にはたくさんの人が携わっている。感謝の気持ちをもってほしい」と食育授業への思いを語ったのを受け、気仙沼市で突きん棒漁を行う第38漁徳丸の小野寺庄一漁労長が講師となり、三陸沖から北海道沖でメカジキを漁獲していることや、気仙沼がメカジキの水揚量で日本一であることなどを説明した。

 本物の漁具が登場すると、児童は興味津々で触れ、漁の様子を映した動画が流れると大歓声。タブレット端末を使用した授業では、漁業や魚の旬、栄養について学んでもらい、「気仙沼の水産業の応援団になってほしい」と伝えた。

 給食には、第88昭福丸が漁獲したメカジキを使って、懐石料理「銀座小十」の奥田透シェフが味付けの監修を行った「味噌幽庵焼き」が提供された。児童は「魚が嫌いだったが、おいしかった」「きょうの授業で漁師になりたいと思った」と感想を語っていた。

同会のホームページ(http://kesennumanosakana.jp/)で授業のコンテンツが公開されている。[....]