鈴木安太郎商店、HACCP認証で衛生管理さらに強化

2019年5月28日

丁寧な骨取り消費者の支持をえる〆サバなど加工商品

 千葉県旭市の水産総合問屋、冷凍冷蔵倉庫運営会社・(有)鈴木安太郎商店(鈴木良一社長)の銚子工場が、このほど大日本水産会からHACCP認証を取得、安全・安心度を高めた末端販売用水産加工品を生産する工場として新たなスタートを切った。同社が消費者向け製品を本格的に手掛けるのは初めてで、新たな事業の柱への成長を期待している。同時に製品販売会社・(株)Sea Bank(千葉県銚子市、鈴木浩行社長)も設立、積極的な営業活動で実績を上げている。銚子工場のHACCP認証取得で、鈴木安太郎商店を核に?カネヤマ(旭市、鈴木康生社長)、?Sea Bankを含めたカネヤマグループの衛生管理体制整備が一段と進んだ。

 銚子工場は「しめさば」「マグロ加工品」を生産する加工場として2017年8月に設立された。水産加工の盛んな銚子地区でも、〆サバ製品やマグロタタキ、マグロ切り落としを本格的に加工生産する工場の稼働としてその動向が注目されている。

 同社は年間6万トンものサバを買い付ける。凍結能力日産700トン、庫腹量6万トンという全国屈指の凍結・保管施設保有が大量買い付けを可能にし、銚子工場で使用する〆サバ用原料の安定確保にも大きな支えとなっている。高品質なサバの必要量確保が年間を通して可能であり、末端ニーズに細かく対応できる製品作りができる優位性がある。[....]