遠洋マグロいわき気仙沼計画承認、もうかる漁業中央協

2017年12月26日

 漁業構造改革総合対策事業の中央協議会が22日、都内で開催、もうかる漁業創設支援事業を活用する遠洋マグロはえ縄漁業の改革計画で経営体の再編や魅力ある労働環境づくりにより産業の持続性を図る「いわき地区」と「気仙沼?」の2件が提出され承認された。

 福島・いわき地区の3経営体による太平洋西経漁場操業の遠洋マグロはえ縄漁業会社は、新設した受け皿会社に所有する4隻を集約して、陸上管理費のコスト削減など経営の合理化を図る。同時に各社・各船が蓄積したノウハウを共有、効率的な操業体制を目指すほか、乗組員の継続雇用にも努める。

 船体を大型化し転載船に頼らない魚倉容積を確保した一隻と、機動力と省燃費性能兼備の1隻が漁場間を先行して移動し他船へ情報を提供、所属船全体が漁場探索にかけるコストを削減させる。

 省エネ型の2隻目は低抵抗で荒天操業でも推進機能を発揮する船首形状を採用する。

 気仙沼の計画は、「乗ってみたい」と思わせる船造りで、人材確保に努める。重労働箇所には大手自動車メーカーが取り組む遠洋マグロ漁船の作業改善を参考にし、5人分の作業量削減を目指す計画。

 デザイン会社との協力氏内外装を刷新し、漁船のイメージも変える。インターネットを常時接続(定額制)できる環境を整備し漁業に興味をもつ人を増やす機会にも生かす考えだ。[....]