違法な外国漁船取締り強化を、いか釣り協が総会で決議

2017年5月30日

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総会で決議への賛同を求める川口会長

 全国いか釣り漁業協会(川口恭一会長)は26日、東京都内で開いた平成29年度定時総会で、日本海中央部の大和堆で違法操業を繰り返す外国漁船の取り締まり強化を求める決議を行った。今漁期は6月上旬の操業開始を前に、関係省庁に取り締まりの強化を求める。

 大和堆では昨年9月下旬?10月末に北朝鮮のイカ釣り漁船とみられる漁船数百隻や、中国漁船とみられる虎網漁船、かぶせ網漁船が日本の排他的経済水域(EEZ)内で違反操業を繰り返した。中国船は北朝鮮から許可を購入したとみられ、昨年から隻数が大幅に増大。虎網漁船やかぶせ網漁船も初めて出現した。産卵場直前で根こそぎ漁獲、資源に及ぼす影響も懸念された。光力が強い虎網漁船の脅威により、日本の中型イカ釣り漁船は昨年、現場を離れざるを得ず、正常な操業が妨害された。

 決議では、イカ釣り漁業者の生命と財産を守るため漁船の安全操業に万全を期す、日本のEEZ内で違法操業を繰り返す外国漁船を速やかに排除するよう取り締まりを強化する?を要請することで一致。川口会長は「今漁期の操業前に水産庁、海上保安庁、外務省に要請を行いたい」と話している。[....]