2019年1月11日
北海道は9日、昨年の道内秋サケ漁獲の最終速報(12月31日現在)を発表した。漁獲尾数は2093万尾と前年を33%上回ったものの、平成以降では昨年に次ぐワースト2位で、不漁脱却はならなかった。漁獲金額は21%減の442億円と2012年以来6年ぶりに500億円を下回った。
漁期前に道立総合研究機構さけます・内水面水産試験場が前年比81%増の来遊予報を発表、不漁からの回復期待のもとでスタートした。だが序盤の来遊主体の5年魚が予想を下回る不振に見舞われたほか、その後の4年魚も期待されたほどには伸びず、シーズン中に大きなヤマ場なく終漁を迎えた。
2093万尾は、一昨年との比較では11%のマイナス。過去10年(08?17年)平均との比較では、37%のマイナスで、減少傾向が鮮明となっている
主力のオホーツク(前年比25%増)をはじめ、根室(74%増)、えりも以東(103%増)、えりも以西(55%増)は前年を上回ったが、日本海(34%減)は前年を下回った。全道平均目回りは前年比11%減の3・04キロ。で998年以降では2012年の3・1キロを下回って最小。
一尾当たりの平均魚価は41%安の2110円。前年、不漁で浜値が過熱し、醤油イクラや親製品の販売が停滞したことを踏まえ、4割方引き下がった。[....]