道漁連がエコバッグ2万枚配布「脱・抑プラ」対応開始

2019年6月17日

「脱・抑プラスチック運動」開始を宣言する川崎会長(左)

 北海道漁連(川崎一好会長)は海洋プラスチック問題などへの対応に向け、「脱・抑プラスチック運動」を開始する。道内漁業者に特製のエコバッグを配布するほか、子会社工場の製品の包装資材の切り替え、漁業資材を含めたリサイクルの推進・検討などに取り組む。

 13日に全道漁協組合長会議、道漁連総会で同運動が決議されたことを受け、川崎会長ら役員が記者会見を開き説明した。川崎会長は海のプラスチックゴミへの対応が国際的にも大きな環境問題となっていることを指摘したうえで、「漁業者は海を生業(の場)としているので積極的に(問題に)関わり、環境のよい海を後継者に伝えていかなければならない。持続可能な漁業環境の推進に向け、中長期的な視点に立って運動を展開したい」と意欲を表した。

 具体的には道内漁協の組合員、役職員に特製のエコバッグ2万枚を配布し、レジ袋の使用抑制につなげるほか、脱・抑プラスチックに関する講演会や広報誌「なみまるくん」を通した情報発信により、道内漁業関係者の意識啓蒙(もう)を図る。子会社工場が作る商品の脱・抑プラスチックも推進。包装資材のサイズの適正化を進め、バイオプラスチックへの切り替えを検討する。加工現場で使用するパレットなどのプラスチック資材や、漁業用石油化学製品資材のリサイクルに向けた検討も行う。[....]