通年操業サンマ売り出し、イオン厳選初物は味に驚き

2019年5月30日

イオンリテール?は29日、公海沖での操業で本土に水揚げされた「通年操業サンマ」の東北、関東、東海、近畿エリアのイオン系列約90店舗における限定販売を開始。都内のイオンスタイル碑文谷店で報道陣に販売風景を公開した。

前日の28日に北海道・花咲港(根室市)に令和になって初水揚げされた8トンのサンマのうち3トンが生サンマとして箱詰めされたが、そのうち2トン弱をイオンが買い付け、一尾当たり198円(税別)で提供した。公海サンマの魚体は小型で脂が少ないとの事前報告があったが、今回厳選して販売した大型の魚体は身が軟らかく、脂の乗りがよい印象だという。塩焼きの試食に足を止めた客は、初夏に突然登場した生サンマに驚き、予想外のおいしさに感嘆の声を上げていた。

通常の旬に先行して行う初めての販売について松本金蔵水産商品部長は「(空輸対応で)新鮮な状態で提供しているため採算に合わない価格だが、解凍物ではないおいしいサンマが食べられるという驚きを提供したい」と語り、「反応をみて来期、再来期の販売も続けていきたい」と意気込んだ。販売は公海中心の操業が続く7月までを予定しており、日本への搬入状況をみて拡大を考えるという。[....]