路線バスで養殖サーモン高鮮度輸出、ヤマトと宮崎交通

2017年9月19日

 ヤマト運輸(長尾裕社長)と宮崎交通(菊池克頼社長)は15日から、宮崎県内の路線バスを使って荷物を運ぶ「客貨混載」と、小口保冷輸送サービス「国際クール宅急便」を組み合わせ、日本産農水産物を海外へ輸出する取り組みを開始した。客貨混載便を活用しての輸出は日本初だという。
 第1弾は西米良(にしめら)村と西都(さいと)市間の路線バスを活用し、西米良村にある井戸内養魚場(濱砂清男社長)の「西米良サーモン」が香港の日本料理店「元気一杯」に翌々日に届く。
 通常は養殖場から集荷したサーモンをヤマト運輸のセールスドライバー(SD)が約45キロ離れた西都市のセンターに届けなければいけないが、客貨混載ならヤマトSDがバス停で路線バスに保冷専用ボックスを積み込むだけ。あとは路線バスのドライバーが集荷センターのSDに引き渡せばいい。集荷時間も従来の午前9時から午後4時30分に遅らせることができ翌々日の香港配送を実現した。
 の客貨混載は過疎化や過疎地などのバス路線維持と地域住民の生活サービス向上を目的に1月から西米良村?西都市間で始まった。客貨混載を活用すればへき地で生産される水産物もコストを上乗せすることなく、より新鮮な状態で海外に輸出することが可能になる。[....]