豊洲移転18年春?秋めど,都が関係局長会議を開催

2017年7月25日

豊洲市場の開場に向けたスケジュール・イメージ

東京都は21日、都庁で「市場移転に関する関係局長会議」を開いた。6月22日の会議での小池百合子知事の指示を受けて進めている各局の検討状況をすり合わせた。2018年春?秋をめどとした豊洲移転や、20年東京五輪を控えた環状2号線地上部通路開通や輸送拠点整備のスケジュール感、築地再開発の進め方などのイメージ図が提示された。

 最優先事項に掲げる豊洲市場移転の円滑な実施では、環境アセスの変更手続きに基づく、環境局「環境影響評価審議会」による判断を17年夏までに受ける。その後は、市場用地の追加対策工事の補正予算を議会に諮り、予算成立後に、地下水管理システムと地下ピットへの追加対策工事を6か月間かけて実施。専門家会議の確認を受けたうえで、並行して進める農林水産大臣による認可手続きを待って豊洲市場移転に向けた環境が最終的に整う(図1)。開場日は業界関係者と調整をして決める。

 「市場のあり方戦略本部」で示された豊洲市場用地の「無害化」に代わる新たな方向性として、「追加対策工事の着実な実施により地上の安全に万全を期す」「地下水管理システムの適切な運用で地下水位を管理し、揚水機能を発揮して中長期的に水質を改善する」「などが示された。[....]