豊洲引越しで移転後に調整期間設定、連絡会も順次開催

2018年8月10日

築地市場から見た環状第2号線。引越し期間に専用ルートとして使われる

 築地市場の開設者の東京都は9日から順次引越連絡会を開き、豊洲市場移転に向け具体的なルールや時間割について個別の業者らと話し合いを始めた。閉場説明会は8月後半に開く予定で、場内業者への詳細な説明はその中で行われる。豊洲開場まで残り62日、引っ越しの協議も大詰めを迎えた。
 都と業界で組織する引越準備委員会で2016年7月に策定した「引越実施計画」がこのほど改訂され、10月11?17日に調整期間が新たに設けられた。引っ越し期間の4日間強で運び切れなかった荷物を動かす猶予期間とする。10月5日までの事前引っ越しと引っ越し調整期間は公道(晴海通りなど)を使用し、10月6日正午から10日までの引っ越し期間(24時間体制)は、開通前の環状第2号線を専用ルート(往復)として活用。夜間は道路照明を点灯する。豊洲市場の入退場者口は、6街区の豊洲大橋門に限定。近隣の交通の混乱を防ぐ。
 引っ越しするのは約900事業者で、移動物量は2トン車換算で約5300台。ターレー、フォークリフトは約2600台(18年2月時点での調査結果)。効率的な引っ越しのために事業者ごとに接車時間や場所を割り当てる。9日から始まった引越連絡会では、そのルールや時間割を伝達していく。[....]