豊洲市場を農林水産省「認可」、13日に開場記念式典

2018年9月12日

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認可書を手渡す宮浦課長(右)受け取る村松中央卸売市場長(左)

 齋藤健農林水産大臣は10日、東京・豊洲市場の開設者である東京都に、正式に認可書を交付した。同日、農林水産省を訪れた村松明典都中央卸売市場長に対し、食料産業局の宮浦浩司食品流通課長が認可書を手渡した。これにより10月11日開場を予定している豊洲市場の法令上の全手続きが完了。13日に現地で開場記念式典が行われる。
 豊洲市場の立地、都市計画との整合性、交通インフラ、土壌汚染対策法や食品衛生法に合致しているかどうか、業務規程(市場を適切に運営するために定めたルールなど)が適切か、事業計画の内容が妥当か、などの複数の点から審査が行われた。特に土壌汚染対策法の「形質変更時要届出区域」上に建設された市場から認可の申請の前例がなかったため、通常の書類審査以外にも時間をかけた。
 認可書を渡したあとに会見した宮浦食品流通課長は「都は専門家会議を開き、その提言に基づく追加対策工事を行い、完了を確認。『安全・安心な市場』であると判断がされた。公開のもとでプロセスを踏んで認可申請したことを確認した」と説明。現地視察なども交えて審査したことを明らかにした。
 豊洲市場の事業計画は2023年度取扱数量目標を水産物部が約62万トン(築地市場が約41万トン)に設定。宮浦課長は「需要が増えるとしたことは理解できる」と過大でないとの認識を示した。[....]