船舶就業希望高い、仙台で海運水産業と教育機関懇談会

2018年6月20日

60人以上の関係者が船員の確保・育成について話し合った

 水産教育を受けた生徒を送り出す学校と、受け入れる船舶会社が一堂に会する第3回「東北地区船員教育機関、海運・水産会社等関係者との懇談会」(全日本海員組合東北地方支部主催)が18日、ハーネル仙台で開催された。学校の担当教諭は「船員を希望する生徒は確実にいる」と話し、生徒が船内のスマートフォン(スマホ)の使用可能環境に高い関心をもっている点なども報告した。
 福島県立いわき海星高校で、海洋系学科の生徒157人を対象にした調査によると、73%が職業として「船に乗りたい」「条件によっては乗ってもいい」。求める環境は54%の「給料が高い」を上回る71%が、「Wi?Fi」と回答。乗りたくない人の理由の37%が「スマホが使えない」だった。
 漁業会社も近年、通信環境に強く関心をもたれると同意する。漁業会社も近年、通信環境に強く関心をもたれると同意する。大中型まき網の船主は、近海の日帰り操業から沖合でのカツオマグロ漁に変わると、2週間ほど帰れない本船の船員からこの話題が出るという。今後の船員確保には避けて通れない課題であることが浮き彫りになった。
 学校側は、陸上産業と比べ求人票が圧倒的に少ない、あるいは提出が遅い点を指摘した。高校では7月1日から求人票を公開できる「その時点で求人票がなければ、紹介することができない」と嘆く。[....]