秋漁主要5種、サンマ好ペースもサケなど予想より低調

2018年11月13日

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2018年の秋漁主要魚種の漁模様

 秋に盛漁期を迎える主要魚種の漁模様は、サンマが不漁だった昨年を上回る好ペースで、秋の味覚らしい存在感を取り戻し、戻りガツオ漁は11月まで続いた。一方、秋サケとスルメイカは3年連続の不漁が確実で、サバは来遊が遅れてまとまっていない。
 秋サケは昨年の1・8倍、重量では9万5000トン程度の平年並みに回復すると期待されたが、予想に反し3年連続の不漁が確定的。10月末現在の漁獲尾数は前年比33%増で推移しているが、小型化で重量では16%増だが、一昨年の水準には及ばず、最終的に6万トン程度に終わる見込み。
 サンマは凶漁から一転し過去5年で最多、と8月末にメディアに露出しすぎて9月上旬に需要があっても供給がない時期を強いられた。それを乗り越えてからは再び好ペースで積み上げてきている。
 生鮮スルメイカは3年連続の大不漁で、昨年を下回ることがほぼ確実となっている。生鮮カツオは、三陸沖の戻りガツオ漁が11月まで続いた。夏の苦戦を引きずらず、まずまずの漁模様だった。[....]