秋サケ不振に強い危機感訴え、自民さけ・ます議連が総会

2019年12月6日

鈴木会長(右から6人目)に全国さけ・ます増殖振興会の要望書を手渡した

 自民党さけ・ます増殖推進議員連盟(会長・鈴木俊一自民党総務会長)の総会が4日、党本部で開かれ、秋サケの来遊について北海道、東北など各地から危機感を訴える声が相次いだ。岩手では「沿岸漁獲が前年の20%まで落ち込み、放流に必要な河川の捕獲も30%にすぎない」などこれまでにない回帰率の低下など各地の惨憺たる状況が報告され、「何をどうすればいいのか。国が示してほしい」と悲鳴が上がった。

鈴木会長は「今シーズンの秋サケ回帰は、これまでに経験した事のないほど厳しい状況となっている。特に本州太平洋側が深刻で、漁業者も危機感をもっている。これまでつくり育てる漁業の代表として、培われてきたサケ・マス増殖事業の継続が困難になる恐れがある」と危機的な状況を共有した。[....]