石巻魚市場がカツオマグロ受け入れ「上限設けず」方針

2018年5月2日

受け入れ全体会議であいさつする須能社長(左)

 間近に迫った夏漁シーズンを前に、石巻魚市場(須能邦雄社長)の受け入れ全体会議が4月27日、同社で開かれた。柱のカツオマグロ類については、今年も一日当たりの上限数量を設けず「可能な限り受け入れる」とのスタンスを継続。関係者一丸となって水揚げ増大を図る方針で一致した。

 対象漁業種のカツオマグロ漁業に携わる生産者をはじめ回船問屋、魚市場、買受人、行政担当者ら約40人が出席。冒頭あいさつした須能社長は、好不調の波が激しい今年の春漁に言及。「チャンスを逃さず皆さんと協力して十分な態勢で本番に臨みたい」と決意を語った。

 議事では、石巻魚市場担当者が魚種別の今期の受け入れ態勢、販売方法などを説明。柱のカツオ・ビンナガ(クロマグロ含む)は昨年と同様、一日当たりの受け入れ販売数量に上限を設けず、関係者と協議のうえ決めること、1回目の販売時間を午前7時30分を目安とすることなどが決まった。

 会議では、漁業情報サービスセンター東北出張所の高橋清孝所長によるカツオ、ビンナガの資源状況、三陸の海況などに関する講演も行われた。[....]