石巻市水産加工協組が第二製氷工場完成、インフラ存続

2019年8月21日

石巻魚市場隣接地に完成した「第二自動製氷工場」

 石巻市水産加工業協同組合(宮城県石巻市、臼井泰文組合長)が同市魚町の石巻魚市場隣接地に建設していた「第二自動製氷工場」が完成した。機械化を通じて省人化と高度衛生化を図り、ごく限られた人員で砕氷から船積みまでを行える。さらに、自家発電による省エネ化、「船積みコンベア」による作業時間の短縮なども図られており、人手不足が進む地域の中でも“漁港のインフラ”を存続させるための工夫が随所で図られている。       

 新施設は東日本大震災で被災後、応急復旧して使用していた「第二工場」の老朽化に対応し、代替施設として建設された。敷地面積が1918平方メートル、延べ床面積1208平方メートルの鉄骨造り4階建て。製氷能力は日産80トンで、200トンの貯氷が可能となっている。コンベアを使った岸壁への砕氷の搬送能力は毎時100トン。最大の特徴は、自動製氷棟から岸壁に伸びた「船積みコンベア」。これまで船積みはトラックなどで係船岸壁に運搬する必要があった。[....]