知識生かして立派な漁師に、みやぎ漁師カレッジ修了式

2017年12月26日

記念撮影する宮城漁師カレッジ長期研修を修了した第1期研修生たち

 宮城県が独自に立ち上げた漁業者養成講座「みやぎ漁師カレッジ」で初の長期研修の全行程が終了し22日、女川町のまちなか交流館で閉講式が行われた。第1期生の6人が「さまざまな技術や知識を身に付けることができた。仕事にフル活用し、立派な漁師になりたい」などと意欲をみせた。

 「みやぎ漁師カレッジ」は県が展開する新規漁業就業者確保策の一環。今回の長期研修では「本気で漁師になりたい人」を対象に、半年以上を費やして即戦力となる優秀な人材を育ててきた。 

 第1期生は石巻の漁家出身の5人と塩釜市、仙台市の新規就業希望者各1人の延べ7人。そ「家業の養殖を継ぐために資格が欲しい」「地元で自然を相手に仕事したい」など思いを抱いて参加した。

 閉講式には、体調不良で欠席した1人を除いた6人が出席。佐藤靖県水産振興課長から修了証書を受け取ったあと、それぞれが今後の意気込みを宣言。塩釜市の津軽圭一さんは「ノリ養殖業に将来性を見いだすことができた。4月から七ヶ浜町ノリ養殖業者に就職することになっているので、学んだことをフルに生かしてしっかりと稼ぎたい」、仙台市の田代智哉さんは「知識、技能ともに大きく成長することができた。内水面漁業などについても学んでから漁師の道を目指したい」と決意を語った。[....]