生態や食文化学ぶ、伊丹市緑丘小にクジラ博士出張授業

2019年6月6日

クジラの生態などの説明を熱心に聞く児童ら

 兵庫県の伊丹市立緑丘小学校で1日、豊かな人間性の育成を目的とした授業として、日本鯨類研究所やNPO法人海の国・日本(白石ユリ子理事長)などが協力し「クジラ博士の出張授業」を行った。

 児童約60人がクジラの生態などを学ぶとともに、竜田揚げや「くじら汁」「くじら飯」を実際に食べることで、食を通じたクジラと人の関わりも学んだ。

 体育館で日本鯨類研究所の小西健志博士がクジラの生態などを説明。クジラと魚の違い、クジラの種類や特徴、名前の由来、骨伝導によってクジラが水中の音を聞き取る仕組み、どんな生物を食べているか解説した。また、捕鯨についても「日本はクジラの獲り方を決める国際捕鯨委員会からの脱退を決め、日本の海で調査を続けて獲ることにした」と知らせ、持続的な水産物の利用を説明した。

 場所を家庭科室に移したあとは体験学習として竜田揚げ、くじら汁、くじら飯を試食。児童らはクジラ料理をおいしく食べることで、持続的なクジラの利用に理解を深めた。参加した保護者向けには調理法なども紹介した。[....]