環境変動に強い稚魚育成が柱、道秋サケ資源対策協議会

2020年1月28日

北海道は24日、第5回「秋サケ資源対策協議会」を開き、今後の対応方向に関する最終意見の取りまとめを終えた。対策案では「環境変動に強い稚魚の育成」が大きな柱。検討結果は今回の意見を踏まえて一部修正し、2月上旬に公表する。早急な着手が必要な取り組みについては道の新年度予算での措置を含め、対応を急ぐ。

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 同協議会は試験研究機関や増殖団体などの有識者6人で構成。昨年6月に設置され、資源の減少要因と、その対策について議論を重ねてきた。近年の資源減少要因としては、稚魚が降海してからオホーツク海南部に至るまでの海洋環境が影響していると考えられ、ふ化放流事業では沿岸水温の激変により放流適期の判断が難しくなっていること、健苗生産に必要な良質卵の不足や[....]