焼津漁協が「焼津港外港第5バース荷捌所」を稼働

2018年5月7日

新荷捌所では4月2日から既存の海まき船による水揚げが始まっている

 焼津漁業協同組合(西川角次郎組合長)が高度衛生管理型市場に進めていた、海外まき網漁船の水揚げ用の焼津港外港西岸壁「外港第5バース荷捌所」が完成し、4月2日から稼働を開始した。併せて、静岡県が同水揚げ岸壁を水深7メートルから9メートルに増深する整備を行い、6月に予定する浚渫(しゅんせつ)工事が完了次第、大型海まき船も水揚げが行えるようになる。
 焼津魚市場は新荷捌所の完成により、2010年3月に完成した隣接の「外港第6バース荷捌所」と合わせて、衛生管理と大型海まき船の受け入れを図る2つの荷捌所を全国に先駆けて整えた。JF焼津漁協は水揚げ関連施設の整備も進めていて、今年度に建て替えにより外港に新冷蔵庫を建設する。
 新外港第5バース荷捌所は、海まき船が水揚げするカツオマグロ類の衛生、品質管理を目指して、高床式で周囲を腰壁で囲って防鳥ネットを張り、水揚げ台や選別機、コンベアなどの荷役関係機器の材質を選別し、水揚げ魚を風雨にさらさない仕組みなども取り入れて高度衛生管理を図った最新荷捌き施設となっている。欧州連合(EU)向けカツオマグロ製品の輸出では原魚の陸揚げ地としての衛生基準をクリアして(海まき船が登録)、輸出対応型なのも同荷捌所の特徴の一つ。水揚げ荷役作業の迅速化、効率化などの強化も図った。[....]