濱幸水産の新造遠洋はえ縄第151欣栄丸が釜石を出港

2018年7月4日

釜石港を出航する第151欣栄丸

 濱幸水産(釜石市、濱川幸雄社長)グループの新造遠洋マグロはえ縄船・第151欣栄丸(486トン)の出航記念式典が2日、釜石港で開かれ、関係者らに見送られ大西洋漁場へと出航した。
 同社は遠洋マグロはえ縄船11隻を所有する日本最大手のマグロ漁業会社。新船は近年2そうびき沖合底びき網船やサンマ棒受網船で進めていたが、10年ぶりに遠洋マグロはえ縄船を建造した。大漁旗で飾った大型船が釜石で披露されるのもそれ以来。見送った人々は「立派な船だ」完成を喜んだ。
 濱川社長は「船の規模や操業形態を解説。「日本は四方を海に囲まれている。この海がなければわれわれは生活できない」と述べ、有用なタンパク源を供給する漁船漁業の役割を強調した。
 濱川幸三専務は十数年前に上平清一漁労長と「日本一大きなマグロ船会社を一緒につくろう」と言葉を交わしたエピソードを披露。上平漁労長は「いい船ができた。絶対に漁が付いてくる」と述べ、1年間の航海を無事に終えたあとの再会を約束した。[....]