漁村観光促進にぎわい創出論議、神戸で日韓漁港交流会議

2018年6月28日

日韓両国の課題を議論した技術交流会議

 全国漁港漁場協会(橋本牧会長)と漁港漁場漁村総合研究所(影山智将理事長)が共催する第21回「日韓漁港漁場漁村技術交流会議」が27日、神戸市の神戸国際会議場で開かれた。今年のテーマは「漁港ストックの最大限の活用と漁村のにぎわいの創出」で、両国から関係者60人以上が参加。影山理事長が座長を務めた会議では日韓両国から計5テーマが発表され、意見交換が行われた。
 橋本会長は人口減少など両国が抱える問題の共通性に触れつつ、「漁港施設の長寿命化、多様な利用、滞在型観光など漁村の魅力の向上を情報交換することは意義深い」と表明。韓国漁村漁港協会の崔鳴漾□(チェ・ミョンヨン)理事長も「未来の可能性を見つけたい」と意気込みを語った。
 水産庁計画課の牧野稔智課長補佐は日本の漁港整備について、国内には約3000漁港があるが「約150港に水揚げ機能などを集約し、それ以外は増養殖などに再活用していく」と施策を説明した。
 韓国側は海洋水産部漁村漁港課の宋章鉱(ソン・ジャンヒョン)事務官が、観光レジャーなど多機能漁港を5港、釣り型観光で3港、フィッシャリーナ型として2港を開発するほか、4港を対象に漁村と漁港環境の新たなプラットフォームを目指す「美しい漁港」の開発戦略を説明。「『ブランド漁村』にもつながる」と狙いを話した。日本側から漁業者との利用調整などについて質問した。[....]