海外バイヤー豊洲と築地の両市場視察、東卸国際化PJ

2018年8月28日

豊洲市場で鮮魚のセリ場を見学する一行

 東京・築地市場の水産仲卸でつくる東京魚市場卸協同組合(東卸)で輸出支援を行う「東卸国際化プロジェクト」は25日、第20回ジャパン・インターナショナル・シーフードショーに合わせて、訪日中の海外バイヤー8社10人を招待し築地市場と豊洲市場の双方を案内し、組合員との商談会を開いた。築地市場での視察はこれが最後となった。
 バイヤーの所属国は中国、タイ国、シンガポール、ミャンマー、インドの5か国。築地では勝どき門駐車場の屋上から全体を見渡したあと、マグロのセリの様子や活魚売場、水産仲卸店舗を視察した。マグロや冷凍魚を扱うミャンマーの海外バイヤーは「実際の荷の動きを見ることができ興味深かった」と感想を述べ、「国内での需要が見込めたら、鮮魚も扱っていきたい」と語った。
 豊洲市場では水産仲卸売場のある6街区から7街区へと足を運び、市場機能がすべて建物内にある新市場の仕組みを見学。屋上の緑化公園から冷蔵庫棟などを見渡した。インドのバイヤーは「豊洲市場の管理はしっかりしている。移転後はさらに魚も扱いやすくなるのではないか」と期待しつつ、「築地市場の名は世界的に有名。移転して認知されるまでに時間がかかりそうだ」と話した。[....]