沿岸漁業振興WT武部座長に聞く/収益高い漁業構築

2018年4月24日

「資源回復が重要課題」と語る武部座長

  2017年4月に新たな水産基本計画が閣議決定され、同計画に基づいて、持続可能な収益性の高い操業体制への構築を検討するため、自民党水産総合調査会の下に、沿岸漁業振興検討ワーキングチーム(WT、座長・武部新衆院議員〈北海道12区〉)が設けられた。WTでは17年5月から11回の会合をもち、幅広い論点を取り上げ、学識経験者らから多くのヒアリングを行い、今年3月に方向を取りまとめた。武部座長伊奈ビューし、WT取りまとめの全文などを連載で紹介する。

 ◇問い/沿岸漁業振興検討WTの中で特に優先したい課題はありますか。

 ◆武部座長/WTで挙げた課題としては、大きく分けて6つある。持続可能な漁業の推進、漁業者の所得向上、流通改革、水産物の消費拡大、担い手の確保、漁場と漁港利用の高度化だ。担い手の確保などは、漁業の担い手がいないところは企業の参入・連携も考えなくてはいけないなどの意見も出た。私の地元のオホーツクでは担い手不足はない。漁業就業希望者もたくさんいる(笑)。担い手の問題は地域性が大きい。6つとも大事なテーマだが、最も力を入れたところは持続可能な漁業の推進だ[....]