沖縄本モズク生産2万345トン、11年ぶり最高更新

2018年8月17日

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過去最高の水揚量を記録した本モズクの水揚げ

 沖縄県の2018年度本モズク生産量は過去最高の2万345トンを記録する豊漁となった。沖縄県もずく養殖業振興協議会(会長・上原亀一JF沖縄漁連会長)が15日の通常総会で発表した。主力の本モズクが2万トンを超えたのは11年ぶり。JF八重山漁協、JF久米島漁協が前年度の2倍以上の増産となるなど先島での増産が目立った。天候・海況に恵まれたことなどで生産量が伸びた。
 本モズク2万345トン、糸モズク718トンで全体では過去2位の2万1063トンだった。本モズクは15、16年度が1万3000?1万4000トンと低迷。年度一気に2万トンを突破し最高数量の豊漁となった。2万トン以上を記録したのは07年度の2万269トン以来。
 JF勝連漁協が8273トン(前年度8022トン)で過去最高を記録。JF知念漁協は3月以降ペースが落ちたが3419トン(3038トン)と14年度の4690トンに次ぐ実績に達した。
 天候、海況に恵まれたことが生産量を押し上げた。完熟時に海況変化で流失するのを避け、早めに採取(早採り)して量を確保したことも全体数量押し上げにつながった要因として挙げられている。
 一方で豊作にもかかわらず価格が上昇。前年キロ150円前後が一部地域では280円まで高騰。[....]