沖縄・大東島で進む「漁港整備」、島内の経済活性化へ

2014年12月15日

北大東地区で整備が進む漁港

北大東地区で整備が進む漁港

 「大東島」と聞いて何を思い浮かべるだろうか。ほとんどの人が「台風中継」と答えるだろう。しかし、どこに位置しているか、どういう島なのかを適切に説明できる人は少ない。ほとんどの日本国民にとっては、一生に一度も訪れることはない場所ではないだろうか。

 南大東漁港は昭和63年に漁港指定を受け、同時に漁港整備の国会承認を得て整備が進められている。南大東島(南大東漁港・南大東地区)は、沖防波堤以外の整備がほぼ終了し、すでに供用を開始。北大東島(南大東漁港・北大東地区)は現在も整備中で、平成29年度の供用開始を予定している。

 最大の特徴は、掘り込み式工法を採用したこと。両島の海岸が断崖絶壁に位置し、来襲波が巨大という海象条件に加えて、海岸から沖に数十メートルの位置でも水深が数百メートルという「急深」な条件があるためだ。施工性や経済性、安全性などをすべて考慮に入れ、全国的にも珍しい掘り込み式工法を採用した。

 整備に向けては宮腰光寛衆院議員が注力し、いくつかの試験は現在の一般財団法人漁港漁場漁村総合研究所(影山智将理事長)が長く携わって、種々の問題点などの解決に尽力してきた。漁港整備による波及効果なども研究しており、南大東地区の整備が始まる15年ほど前から研究組織として貢献。波浪に対する、構造物の設計や水理模型実験、波圧式の組み立てなどを行ってきた。

 もう一つの特徴が、「南北一対の漁港」であること[....]