水産業の魅力発信へ、新潟県立海洋高等学校・実習船「海洋丸」竣工

2019年11月11日

クリックで画像を大きく表示します

実習船「海洋丸」

 新潟県立海洋高等学校(椎谷一幸校長)実習船・海洋丸が今年4月に竣工した。また今年は同校創立120周年記念式典が開かれるなど記念する年となった。海洋丸竣工と創立記念を祝い、新船の概要や同校の取り組みなどを紹介する。

     ◇     ◇     ◇

 2代目となる新船・海洋丸は漁業実習や航海学・運用学・機関学などの実習、海洋観測などに活用するほか、新潟県民の体験乗船など幅広い水産教育や水産業の魅力発信に活用される。

 全長45・41メートル、幅8・50メートル、総トン数322トン(前船299トン)となり居住空間を広く取り、生徒の居住空間を喫水線より上に設置するなど安全性と居住性の向上、漁業実習や調査環境も充実した。

 イカ釣り集魚灯はLED仕様にし、燃料消費量の軽減や熱・紫外線放出の減少で生徒や職員の安全性の向上などを図った。さらに船尾部にスパンカーを装備することで、イカ釣り漁実習時の船の安定性を向上させた。[....]